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【無料】パチンコの期待値計算ツール|使い方や活用方法まとめ
このページでは私が作ったパチンコの期待値計算ツールを無料公開しています。記事下には使い方や活用方法なども紹介しています。ぜひ、活用してください。 数値を入力すると自動で計算されます。 ※β版です。今後 ...
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パチンコは値段のわからない買い物
みなさんは買い物の際、何を見て買い物をしますか?例えば時計なら盤面のデザインや見やすさ、色、ブランドなどがあると思います。しかし、なんだかんだ言っても誰しもが必ずチェックしているのが価格です。いくら魅力的なデザインでも価格が桁違いに高ければ購入を諦めたり、少しグレードを落としたりすることもあるはずです。
そんな値段にうるさいみなさんですが、ひとたびパチンコ店に入店したら値段もわからないのに好きな台を好きなだけ打ち、お金を使いますよね?
値段にうるさいみなさんなのにパチンコ店では値段のわからない買い物をさせられてしまうのがパチンコ店の怖いところです。
しかし、逆にAの台はマイナス5千円/時、Bの台はマイナス千円/時、Cの台は+2千円/時のように各台の値段が分かってしまったらどうでしょう?
Cの台を打ちますよね?これがわかるようになるのが期待値計算です。
実際には見ただけでは詳しい時給などはわかりませんが、経験を積めば行きつけの店での大体の値段がわかるようになります。
では、どのようにして値段を知るのかというと「期待値計算」という計算を行います。「期待値計算」では、その台がプラスなのかマイナスなのか、どのくらいプラスもしくはマイナスの台なのかを把握することができます。
この計算は実践終了後はもちろんですが実践中にも計算し、実践台を続行するか否かを検討します。
期待値と仕事量の違い
パチンコで勝ち組になるために「期待値」の計算は欠かせない要素の一つでもあるのですが、それと似たようなもので「仕事量」というものがあります。
この「仕事量」の計算方法は「期待値」の計算と同じ計算式で行いますが唯一違う点があります。
それは、「期待値」はその日の展開や引きに左右されない理論上平均値となる数値を用いて計算された数値を指しますが、「仕事量」では、その日の展開や引きをそのまま反映させて計算された数値を指します。
そのため、上の写真のように大当たりが引けないと通常回転数が上がり期待値より仕事量は増えます。逆に大当たりを確率以上に引くと通常回転数が減り仕事量は下がります。(具体的な計算については例を用いれ後述しています。)
また、電サポ中の増減のある台では電サポ中の引きにより獲得出玉が大幅に変わることがあります。
例えばSTが100回転の台で電サポ中に1個/回増やすことができる場合、10回転で当たってしまった場合は10個しか増やせませんが100回転駆け抜ければ100個増やすことができます。
仕事量の計算の際は、その日の展開を反映させますので増やせる台で平均より連チャンすれば獲得出玉は少なくなり、駆け抜けばかりだとその日の平均獲得出玉は多くなります。
しかし、この数値をそのまま期待値計算に反映させてしまうと両者に大きな差が出てしまいます。台の展開を考慮して出玉を調整したり、過去のデータを反映させて数値を決定するようにしましょう。
まあ、結局のところその日の仕事量などいちいち計算しなくても期待値をしっかりと積んでいれば結果はついてくるんですけどね。
期待値の計算に必要な情報は4つ
期待値の計算には以下の4つの情報が必要となります。
非等価店ではこれに加えて換金率などの計算を加えて行いますが、初めはややこしくしない方が良いので、今回は等価店という前提で話を進めます。
- スペック情報(トータル確率)
- 獲得出玉
- 千円あたりの回転数
- 通常時総回転数(理論値)
トータル確率
①のトータル確率とは機種ごとのスペックです。回転数や獲得出玉のように釘や稼働時間などに影響されない要素です。
そう言われても意味がわからないと思いますので例をあげて説明します。
牙狼〜魔戒の花〜の例
1/7.92(1R)
1/102.9(13R)
1/126.8(16R)
これが牙狼のトータル確率(スペック)になります。
13Rで言うと、平均102.9回転に1回の確率で13R獲得できるスペックですよーってことです。
この数値はネットの検索で「牙狼 魔戒の花 トータル確率」と検索するとすぐに手に入る情報です。
管理人の場合は約5年間愛用している「パチマガスロマガ」を参考にしています。詳しくは「パチマガスロマガ」が初心者にもプロにも超おすすめな理由で説明しています。
獲得出玉
獲得出玉は大当たりと電サポで得た玉数です。ここを勘違いしている人がかなり多いのでもう一度言います。獲得出玉とは大当たりと電サポで得た玉数です。簡単に言うと右打ちが始まったところから左打ちに戻すまで全てです。
期待の計算には獲得した出玉数とラウンド数が必要となります。大当たり時にはラウンド数のメモを欠かさず行い、獲得した出玉の計測も正確に行いましょう。
期待値の計算を行う際は計算に使うトータル確率にあったラウンド分の出玉を使います。13Rで計算を行うなら13R分の出玉を算出し、1Rで計算を行うなら1R分の出玉に割って算出します。
獲得出玉の把握の方法がわからない方は「パチンコで実戦中の台の状況が一目でわかるメモの取り方」を参考にしてください。
千円あたりの回転数
これに関しては日頃から気にされている方も多いとは思いますが果たして本当に正確に計測できているのでしょうか?
普段一般のお客さんの様子を見ていると大当たりするまでは現金投資→大当たり後は大当たり出玉を使って通常時を消化している方が多いと思います。このやり方では大当たりするまでは正確に計測できていても、大当たり後からは正確な千円あたりの回転数の把握が難しくなってしまいます。
大当たり分の出玉は完全に箱に移し、現金もしくは再プレイで遊戯を続行し、正確に回転数を計測しましょう。ただし、これはあくまでも等価店の場合です。交換ギャップのあるお店でずっと現金投資を行ってしまうと一般のお客さんよりも不利な状況となってしまいます。
非等価店で打つ際は大当たり後はすぐに出玉を流してメモを取り、再プレイに切り替え、非等価による被害を最小限に留めましょう。また、稀に「1万円で200回転回ってたから大丈夫!」なんてことを言っている方もいますが、たった1万円分の回転数なんてブレ過ぎてあてになりません。
管理人の経験で最初の1万円で140回転しか回らなかったにもかかわらず閉店時には千円あたり18.5くらいになったなんてことや、初めの3万円まで順調に回っていたがその後徐々に足りなくなったなんてこともありました。打ち初めから終了まで回転数は正確に把握しましょう。
総回転数(理論値)
②の総回転数とは実践する時間で理論的に回せる通常時の総回転数のことです。各機種ごとに演出の長さや電サポ比率などによって変わってきます。これに関しては打ってみないことにはわかりません。
ただし、総回転数は一日単位では大きくブレます。例えば1度の初当たりから大当たりが終了時間まで連チャンしてしまえば朝から打っているのに500回転しか回せてない!なんてことにもなりかねません。そのため、いくつかの実践データを稼働時間で割り、1時間あたりの回転数を出し、それに稼働時間をかけ算出します。
総回転数は確変や時短などの電サポ中はカウントされませんので電サポ状態が多くなる甘デジなどは、マックスタイプやミドルタイプと比べて電サポ比率が高くなり通常時の総回転数は少なくなる傾向があります。
管理人が終日打った場合は牙狼で2100回転、海シリーズで2400回転、リングやAKBは1700回転、甘デジなどは1500〜1700回転で計算しています。
期待値の計算方法
基本的な計算式
まず、期待値を算出するための計算式について説明します。
A=獲得出玉÷トータル確率
B=250÷千円あたりの回転数
C=(A–B)×換金率
Cに総回転数(理論値)を掛けると期待値が算出されます。そして、Cに1時間で回せる回転数(理論値)を掛けたものが期待時給になります。
「こんなのわかるかよ!」って方は計算式云々は置いといて管理人の作った期待値計算ツールを説明書通りに使えば簡単に期待値が算出できますのでぜひ活用してくださいね。
【例題】管理人の実践データを使っておおよその期待値と期待時給を算出せよ!
以下の情報は管理人が実際に先日実践した台のメモデータです。
【問1】この情報を使ってこの日の期待値と期待時給を算出してください。
【問2】次の日同じ台の据え置きが打てた場合の期待値と期待時給を算出してください。
答えと解説はページ最下部にあります。
- 【機種】牙狼〜魔戒の花〜
- 【店舗情報】等価店
- 【時間】約7時間
- 【総投資】62K
- 【総回転数】1127回転
- 【大当たり】16R15回、13R2回
- 【総獲得出玉】35727玉
※答えを合わせるため総回転数(理論値)は1時間で190回転(終日11時間で2100回転)に合わせてください。
問と解答の間に挟むものがないのでこの日の立ち回りを書いてみた
この日実践した店舗Y店の100m先にマルハンがあり、この日7日はマルハンのイベント「7の力」の力の日です。
この7の日にマルハンとライバル関係にあるY店から強いメールが来るということはそれなりに期待できる日ある可能性があります。
午前中は用事があったためおやつ時からの見に行ってみると、やはりそこそこの釘です。
少数ですが専業っぽい輩もいるため打てる台だとすぐにわかりました。
運良く空き台も数台あったので、すぐに実践を開始し、そのまま閉店まで稼働しました。
獲得出玉からもわかるように右もまあまあ綺麗でした。
このY店ので実践は初めてでしたが今後、打てる店認定ですね。
問1の解答
【トータル確率】
まず、トータル確率はネット、もしくは「パチマガスロマガ」で調べましたよね?管理人は牙狼〜魔戒の花〜の期待値の計算には13Rのトータル確率を使用しています。1Rでやっても16Rでやっても構いません。管理人の場合は13Rですので102.9(パチマガスロマガ参照)になります。
【獲得出玉】
ここは多少つまずく人もいるかもしれません。まず、各大当たり回数から総ラウンド数を出します。16Rが15回と13Rが2回ですので総ラウンド数は266ですね。
16R×15回=240R
13R×2回=26R
240R+26R=266R
続いて総獲得出玉を総ラウンド数で割り、1Rあたりの出玉数を算出します。
35727玉÷266R=134.31玉/1R
計算で使うトータル確率にあった出玉にする。管理人は13Rで計算しますので1Rの出玉に13を掛けます。
134.31玉×13R=1746玉/13R
ひとまずここまででトータル確率と獲得出玉は算出できました。
【千円あたりの回転数】
これは簡単ですね。その日に回した通常時の回転数である1127回転を総投資の62kで割れば良いだけです。
1127回転÷62K=18.17/1k
【通常時の総回転数(理論値)】
これは簡単に見えて今回の引っ掛けポイントです。実践データの1127回転を使ってしまった人はその日の仕事量を算出してしまっています。
期待値計算はその日の展開に左右されない理論値で算出しますので、正しくは※の1時間190回転に7時間を掛けた1330回転で計算を行います。
190回転×7時間=1330回転
この日は大当たりを沢山引き、電サポ(右打ち)滞在時間が長かったため理論値より少ない回転数となってしまっています。
今回はその差203回転ですので大差ありませんが場合によっては大きな差になってしまいますので注意しましょう。
実際の数式に当てはめてみる
まず獲得出玉の1746玉をトータル確率の102.9で割ります。
1746÷102.9=16.96=A
続いて250を千円あたりの回転数で割ります。
250÷18.17=13.75=B
AからBを引き等価店換金率の4を掛け1回転あたりの期待値を算出します。
(16.96–13.75)×4=12.84
これに総回転数(理論値)である1330回転を掛けると期待値が算出され、1時間あたりの回転数(理論値)を掛ければ期待時給が算出されます。
12.84×1330回転=17077円
12.84×190回転=2439円
【答え】
期待値17077円
期待時給2439円
問2の解答
問1が求められれば問2の解答は簡単ですね。
問1で求めた1回転あたりの期待値に終日打った場合の総回転数(理論値)を掛ければ良いだけです。期待時給は問1と変わりません。
12.84×2100回転=26964円
【答え】
期待値26964円
期待時給2439円
まとめ
セミプロ以上の勝ち組は実践中は必ずデータを取り、期待値の計算を行っています。
パチンコで勝ち組になる上で期待値の計算は欠かせない要素の一つであり、今後、本気で勝ちに行くならめんどくさがらずに数字に対して正確であるべきです。
今回、問2の計算をしたことにより据え置きの可能性のある連日イベントであれば、次の日は朝から確実に抑えるべき台であることは明白ですよね。
そして、このデータを整理し、蓄積することにより各店舗、各台で獲得できる出玉数を把握することができ、今後の立ち回りに生かすことができます。
また、今回の期待値計算は等価店での計算ですので持ち玉比率の計算がありませんでしたが、非等価店などの場合ではこれに加えて持ち玉比率の計算が加わりますのでご注意ください。