パチンコは何も知らない初心者でも簡単に遊べるようになっています。
しかし、単に「パチンコ台」と言ってもさまざまなスペックの台があり、盤面の釘や各部分に名称があります。
パチンコ台や台脇にある冊子には簡単なスペックしか載っておらずなかなか情報を知る機会がないかと思います。
今回は普段何気なく打っているパチンコ台の種類や各部分の名称、専門用語などをお教えしたいと思います。
パチンコ台の種類とスペック
デジパチ
デジパチとは最近のパチンコ台の主流であり、ホールにあるパチンコ台の9割がデジパチに分類されます。
初当たり確率1/400のマックスタイプと1/300〜1/350のミドルタイプ、1/99の甘デジに分類されています。
確率の分母が大きければ大きいほど初当たりは引きにくくなりますが、その分、継続率や1回あたりの出玉量が多いなど出玉性能が高くなります。
逆に甘デジなど初当たりの軽い機種では、初当たりを引きやすい分、連チャン性能などは低く設定されています。
また、最近では1/99より初当たり確率の低い「ちょいパチ」などの機種も増えました。
代表的な機種
新北斗無双(ミドルタイプ)
スーパー海物語in沖縄4(ミドルタイプ)
ハネモノ(羽根モノ)
ハネモノとはかつては第2種に分類されていたパチンコ台で、盤面にチャッカーと呼ばれる入賞口があり、チャッカーに入賞すると役物に玉が入る羽が解放する。
役物に入った玉がVに入賞すると大当たりとなります。
玉の動きを楽しむという要素があるため、液晶の搭載されていない機種がほとんどです。
代表的な機種
トキオプレミアム
ビッグシューターX
盤面や釘、各部の名称
保留
ヘソ、もしくは電チューに入賞することにより得られる残りの抽選数。
ただし、保留の抽選は演出が始まってからではなく入賞した瞬間に行われている。
賞球
賞球とは「おまけポケット」「ヘソ」「アタッカー」「電チュー」などの賞球口に入賞した際に得られる出玉。
基本的には「アタッカー」→「おまけポケット」→「ヘソ」or「電チュー」の順に賞球数が多い。
「ヘソ」は1〜4個、「電チュー」は1〜3個の賞球が多い。
1個返し
「ヘソ」もしくは「電チュー」に1玉入ると1玉返ってくる賞球数。電チュー保留が1個返しだと確実に増えることがないので客側が不利な賞球数である。
2個返し・3個返し
「1個返し」と同じく「ヘソ」もしくは「電チュー」に1玉入賞した際に返ってくる玉数。
「電チュー」の賞球数が1より2、2より3と多くなればなるほど、止め打ちなどの技術介入要素が上がり、上級者と初心者との差が付きやすくなる。
ヘソ(命)釘
ヘソ釘とは、デジパチの入賞口の入り口の釘を指し、台の中心に位置する場所に搭載されていることがほとんど。
ヘソに入賞するとデジタルが回転し、抽選が開始される。
ヘソ釘は、台の回転数への影響が最も大きい釘で、別名「命釘」と呼ばれている。
風車
台の盤面に搭載されている風車型のグルグル回る役物。
道釘
風車からヘソまで続く連続釘。
寄り釘
打ち出した玉が風車に到達するまでのバラ釘。
アタッカー
大当たりした時に解放され、アタッカーに入賞させることにより大当たり分の出玉を得ることできる。
電チュー
スルーに玉が通過することにより解放する役物の名称。
一定のパターンで閉じたり開いたりを繰り返す。
電チューの位置、形状は各機種によって異なる。
スルー
入賞口に似た見た目をしているが、通過するのみで賞球などはない。
スルーを通過することにより電チュー解放の抽選を行い、電チューの解放が始まる。
電チューと同様にスルーも位置、形状は各機種により大きく異なる。
セグ・小デジ
「セグ・小デジ」とは、ほとんどのパチンコ台に搭載されている小さいランプ群。(※上の画像は牙狼〜金色になれ〜のセグ・子デジ)
大当たり時に確認することにより、ラウンド数、確変の突入の可否、などを知ることができる。パチプロなどの上級者になると電サポ中の電チューの解放パターンを把握したり、電チュー保留を確認するために頻繁に確認することもある。
それぞれの役割と釘の見方は「パチンコ台の正しい釘の見方(読み方)」で詳しく紹介しています。
パチンコ台の内部状態
電サポ(電チューサポート状態)
基本的には確変中や時短中を指し、電チューが解放し、電チューに玉を拾わせることにより玉減りを抑えてゲーム数を消化することができる。
通常時
初当たりを引くまでの台の状態。マックスタイプであれば約1/400ミドルタイプであれば1/300〜1/350、甘デジであれば1/99の確率で初当たりの抽選を行う。
基本的には左打ちで消化する機種がほとんど。
時短中
抽選の確率は「通常時」と同じだが、電サポが付いている状態。
現行のデジパチのほとんどは右打ちで消化する。
確変中
一般的なデジパチで最も出玉獲得に期待ができる状態。
電サポが付いた状態でなおかつ通常時よりも大当たり確率が優遇されている。
こちらも「時短中」と同様に、現行のデジパチのほとんどは右打ちで消化する。
攻略技術
止め打ち
通常時や電サポ中に打ち出しを止めたりするなどして、無駄な打ち出しを減らす技術の総称。
通常時の止め打ちは初心者でも多くの方が実践している。
電サポ中の止め打ちは難易度が高いものも多く、徹底して実践している人は少ない。
「スロマガパチマガ」には初心者でも実践可能な簡易的な止め打ちが掲載されている。
保3止め(保留3個止め)
「保3止め」は通常時に行う止め打ちの一つで、保留が3個溜まった時点で打ち出しを止める。
プロなどの上級者は必ず実践している技術介入の一つで、初心者でもできる簡単な止め打ち。
捻り打ち
電サポ中や大当たり中に行う「止め打ち」の上位版の技術介入。
ハンドルを捻り、玉の打ち出しに強弱を付けることにより、スペック以上の出玉を獲得することができる。
「捻り打ち」の習得にはリズム感なども要求されることから習得にはかなりの練習が必要。
上級者と初心者との差が大きくなり過ぎるため、「捻り打ち」を禁止しているホールもある。
期待値
期待値とは、その台を何千、何万、何十万回転と打った時に平均的な台の期待収支。
簡単に言うと、「この機種のこの調整の台を打ち続けると平均◯◯円になるよ〜」という値。
「現実的に可能な総回転数」「千円あたりの回転数」「獲得出玉」「スペック」から計算される。
仕事量
「仕事量」は計算式は「期待値」と同じですが、実戦中の展開や引きなどの運的な要素も計算に入れ、算出された値。
「期待値」と「仕事量」の詳細は「パチンコの期待値と仕事量の違いと計算方法」にて詳しく説明しています。